大分県は、古くは大友宗麟の時代から西洋文明を受け入れるなど、世界に開かれた地域として、全国に先駆けて海外との交流を進めてきました。昨今では、アジア・太平洋の人材育成の拠点づくりを目指し、海外から留学生を積極的に受け入れ、対人口比留学生数では東京都に次ぐ全国第2位の留学生大県となりました。
国際化や高齢化が急速に進展する本県にとって、県内の大学で学ぶ世界78の国・地域からの2600名を超える留学生は、大分県の将来を担う貴重な人的資源であり、これらの留学生の力を地域に導入し、様々な分野に新しい活力を注ぎながら、国際性溢れる人材や国際競争力あるビジネスの育成、さらにはグローバルなネットワークづくり等を進めていくことが期待されています。
一方、グローバル化・情報化の進展、技術革新による産業構造の変化等により、社会が大きく変化を遂げつつある今日、地域における大学の役割は益々重要になっており、地域社会や学生の多様化するニーズや期待に十分応えていくためには、それぞれの大学が、これまでに蓄積した個性を発揮しながら、地域や行政、産業界等との連携及び大学間相互の結びつきを一層強化することが必要となっています。
このような中、平成15年10月、県内の大学、関係自治体、経済団体等が主体となって「大分県留学生関連施策協議会」を発足し、数多くの留学生が学び、生活している本県の地域特性を活かした総合的な留学生関連施策の構築及びこれらの施策を地域が一体となって実施するための大学・地域連合体の設立について検討を重ねてまいりました。
以上の経過のもと、ここに、大学と地域社会が連携して、特定非営利活動法人「大学コンソーシアムおおいた」を設立し、県民と留学生との交流を促進しながら、留学生に対する支援、地域社会との連携並びに国際性溢れる人材の育成等に資する事業を行い、もって世界に開かれた活力ある地域づくりに寄与するものとします。
特定非営利活動法人
大学コンソーシアムおおいた
平成16年7月9日 設立総会